
※記事の内容は、メガ・エッグサービスの内容とは異なる場合があります。 |
料金や通信速度を見直して、心機一転プロバイダを乗り換えたのに、切り替え日になったら突然インターネットに繋がらなくなった、という経験はありませんか。手元には新しいプロバイダから送られてきた書類があるけれど、どこに何を設定すれば良いのか分からず、お困りの方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、プロバイダ変更後のルーター設定について、スマートフォンの画面を見ながらでも作業できるよう、手順を一つひとつ丁寧に解説します。設定につまずいた時の対処法も紹介しますので、ぜひ最後まで読み進めて、新しいインターネット環境をスムーズにスタートさせましょう。
中国地方のインターネットならお任せ!
メガ・エッグ公式サイトプロバイダ変更後、ルーターの設定は必要?
プロバイダを変更した後、これまで使っていたWi-Fiルーターをそのまま利用する場合、基本的には設定の変更が必要です。特に、ご自身が家電量販店などで購入したルーターをお使いの場合は、この設定作業が必須となります。
新しい接続情報への書き換えが必要
なぜ設定が必要かというと、ルーターに保存されているインターネット接続のための情報(接続ID・パスワード)を、新しいプロバイダのものに書き換える必要があるからです。
ルーターは、プロバイダから提供される「通行手形」のような情報を使って、インターネットの世界へ接続しています。プロバイダを変更するということは、この通行手形が新しくなるのと同じです。そのため、ルーターに「これからはこの新しい通行手形で通信してね」と教え直す作業、つまり設定の変更が不可欠になります。この設定を行わないと、ルーターは古い通行手形を使い続けようとするため、インターネットに接続できなくなってしまいます。
設定が不要になるケースもある
多くの場合でルーターの設定変更は必要ですが、中には不要なケースも存在します。
例えば、新しいプロバイダからルーター機能が一体になった新しい機器(ホームゲートウェイなど)が送られてきた場合です。この機器には、あらかじめ新しいプロバイダへの接続情報が設定されていることがほとんどで、利用者はケーブルを繋ぐだけでインターネットが利用できます。
また、「IPoE」という接続方式を利用する場合も、IDやパスワードの入力が不要なため、ルーターの設定は必要ありません。ご自身の契約がどの接続方式に当たるか不明な場合は、プロバイダから送られてきた契約書類を確認してみましょう。
ルーター設定の前に準備するもの
スムーズに作業を進めるために、あらかじめ手元に準備しておくべきものを確認しましょう。設定作業は、インターネットに繋がらない状態で行うことが想定されるため、事前に揃えておくと安心です。
新しいプロバイダの契約書類(ID・パスワード)
最も重要なのが、新しいプロバイダから郵送やメールで届いた契約書類一式です。「登録完了のお知らせ」「開通のご案内」といった表題の書類に、「接続ID」や「認証ID」、「パスワード」などの項目で記載されていることが多いです。このIDとパスワードが、ルーターに設定する新しい情報になります。万が一、書類が見当たらない場合は、プロバイダのサポートセンターに問い合わせて確認しましょう。
書類名称の例 |
記載されている情報の例 |
登録完了のお知らせ |
接続ID、認証ID |
開通のご案内 |
ユーザー名、ログインID |
会員登録証 |
パスワード、接続パスワード |
ご契約内容確認書 |
(プロバイダにより名称は様々) |
Wi-Fiルーターと接続する端末(スマホ・PC)
ルーターの設定画面にアクセスし、作業を行うための端末が必要です。インターネットに繋がらない状況では、スマートフォンをモバイル回線で使って検索しながら作業を進める方が多いでしょう。設定作業そのものは、画面の大きいパソコンの方が行いやすい場合もあります。ご自身のやりやすい方の端末を準備し、Wi-Fiルーターの近くで作業を始めましょう。
プロバイダ変更に伴うルーター設定の手順
ここからは、実際のルーター設定の手順を4つのステップに分けて解説します。専門用語が苦手な方でも分かるように説明しますので、一つずつ確実に進めていきましょう。
手順1:ルーターとONU(回線終端装置)を正しく配線する
まず、機器が正しく配線されているかを確認します。壁の光コンセントから伸びている光ファイバーケーブルは、「ONU」または「回線終端装置」と書かれた白や黒の箱型の機器に繋がっています。このONUと、ご自身で用意したWi-FiルーターをLANケーブルで接続します。
ここで注意したいのが、Wi-Fiルーター側の差し込み口です。ルーターには複数のLANケーブル差込口がありますが、必ず「WAN」または「Internet」と書かれた差込口に接続してください。他の「LAN」と書かれた差込口に挿してしまうと、正しく通信できません。
手順2:スマホやPCからルーターの設定画面にアクセスする
次に、スマートフォンやパソコンからルーターの設定画面を開きます。まず、設定に使う端末をWi-FiルーターのWi-Fiに接続します。インターネットには繋がっていなくても、ルーターとの接続は可能です。
Wi-Fiに接続できたら、ブラウザ(SafariやGoogle Chromeなど)を起動し、アドレスバーにルーターの設定画面用アドレスを入力します。このアドレスは、ルーター本体の底面や側面に貼られたシールに記載されていることが多く、「192.168.1.1」のような数字の羅列や、メーカー独自のURL(tplinkwifi.netなど)が一般的です。
アドレスを正しく入力すると、ログイン画面が表示されます。こちらも同様に、ルーター本体のシールに記載されたユーザー名(例: admin)とパスワードを入力してログインしてください。
手順3:新しいプロバイダの接続情報を入力する
ログインに成功すると、ルーターの管理画面が表示されます。メーカーによって画面のデザインは異なりますが、多くの場合「インターネット設定」「WAN設定」「PPPoE設定」といった項目があります。
この項目を探して開くと、ユーザー名(ID)とパスワードを入力する欄が見つかるはずです。ここで、準備しておいたプロバイダの契約書類に記載されている「接続ID」と「パスワード」を正確に入力します。入力が完了したら、「設定」や「適用」といったボタンを押して、情報を保存します。これでルーターが新しいプロバイダの情報を記憶し、インターネットへの接続を試みます。
手順4:Wi-Fi(SSID)の再設定を行う
通常、プロバイダの接続情報(ID・パスワード)を変更しただけでは、Wi-Fiの名前(SSID)やパスワードは変わりません。そのため、これまで通り同じWi-Fiに接続すればインターネットが使えるようになります。
ただし、何らかの理由でルーターを初期化(リセット)した場合は、Wi-Fiの設定も工場出荷時の状態に戻ってしまいます。その際は、再度ご自身でWi-Fiの名前やパスワードを設定し直す必要があります。ルーターの管理画面から「Wi-Fi設定」「無線LAN設定」といった項目を探し、設定を行ってください。
ルーターは今のままで大丈夫?買い替えやレンタルも選択肢に
プロバイダの変更を機に、「今使っているルーターで大丈夫?」「新しくした方がいいのかな?」と気になる方もいるかもしれません。基本的には今お使いのルーターを継続して利用できますが、性能アップのための「買い替え」や、手軽に始められる「レンタル」という選択肢もあります。ここでは、それぞれのケースについて解説します。
基本的には今お使いのルーターで問題ない
結論から言うと、数年以内に購入した一般的なWi-Fiルーターであれば、プロバイダを変更しても問題なく使用できることがほとんどです。国内で販売されている多くのルーターは、特定のプロバイダ専用というわけではなく、どの会社の回線でも使えるように設計されています。そのため、慌てて新しいものを購入する必要はありません。
ただし、IPv6接続を利用する場合には注意が必要です。一部の業者では、IPv6通信を行うために特定のルーター機種が必要だったり、指定されたルーターのレンタルが必須とされていたりすることがあります。そうした場合、ルーターをレンタルで提供されるケースが多く、解約時には機器の返却が必要となる点にも留意しておきましょう。
通信速度が遅い場合は買い替えも検討しよう
ただし、新しいプロバイダが提供する通信速度の性能を最大限に引き出したい場合は、ルーターの買い替えも有効な選択肢です。例えば、最大1Gbpsや10Gbpsといった高速な光回線を契約したにもかかわらず、ルーターが古い規格にしか対応していないと、それがボトルネックとなって速度が出ないことがあります。
その際、例えば「Wi-Fi 6(ワイファイシックス)」と呼ばれる通信規格に対応したルーターがあります。 Wi-Fi 6は、高速なだけでなく、複数の機器を同時に接続しても速度が落ちにくいという特長があります。お使いのルーターが5年以上前のものであったり、家族みんなでスマートフォンやパソコン、ゲーム機などを同時に使ったりするご家庭では、買い替えを検討してみる価値はあるでしょう。
プロバイダからのレンタルも選択肢の一つ
ルーターを自分で選ぶのが難しい、あるいは初期費用を抑えたいという場合には、プロバイダが提供するレンタルサービスを利用するのも良い方法です。定額の月額料金で、ご自身の契約プランに合った性能のルーターを借りることができます。
レンタルするメリットは、何より自分で機種を選ぶ手間が省ける点です。また、万が一ルーターが故障した際にも、無償で交換してくれるなどのサポートが付いていることが多く安心です。一方で、長期間利用すると購入するよりも総額が高くなる可能性がある点や、解約時には返却が必要になる点を理解しておきましょう。
なお、メガ・エッグでは最新規格「Wi-Fi 7」に対応した高性能ルーターをオプションでレンタルできます。オンラインゲームや高画質の動画視聴など、より快適な通信環境を求める方におすすめです。
サービス詳細については、公式サイトをご確認ください。
設定してもインターネットに繋がらない主な原因と対処法
手順通りに設定したはずなのに、なぜかインターネットに繋がらない。そんな時に考えられる主な原因と、ご自身で試せる対処法をご紹介します。落ち着いて一つずつ確認していきましょう。
原因1:接続ID・パスワードの入力ミス
最もよくあるのが、単純な入力ミスです。プロバイダから通知された接続IDとパスワードを、もう一度よく見比べてみてください。特に、アルファベットの大文字と小文字、数字の「0(ゼロ)」とアルファベットの「O(オー)」、数字の「1」とアルファベットの「l(エル)」などは間違いやすいポイントです。コピー&ペーストが利用できる場合は、手入力ではなくコピー&ペーストで入力し直してみましょう。
原因2:ケーブルの配線が間違っている
基本的なことですが、意外と見落としがちなのがケーブルの配線です。特に、ONU(回線終端装置)とWi-Fiルーターを繋ぐLANケーブルが、ルーター側の正しい差込口(WANポート)に挿さっているか、再度確認してください。ケーブルがしっかり奥まで挿さっておらず、接触不良を起こしている可能性もあります。一度抜いて、カチッと音がするまでしっかり挿し直してみることも有効です。
原因3:ルーターやONUの一時的な不具合
ルーターやONUといった通信機器は、長時間連続で稼働していると、内部で熱がこもったり、プログラムが不安定になったりして、一時的な不具合を起こすことがあります。このような場合は、再起動することで問題が解決することが非常に多いです。
再起動の手順は、まずWi-Fiルーターの電源ケーブルをコンセントから抜きます。次に、ONUの電源ケーブルも抜きます。その状態で1分ほど待ってから、今度は逆の順番で、ONUの電源ケーブルを先に挿し、ランプの点灯が落ち着いたのを確認してから、Wi-Fiルーターの電源ケーブルを挿します。この正しい手順での再起動を試してみてください。
原因4:プロバイダの切り替えが完了していない
プロバイダの切り替え日当日、特に午前中などは、まだ新しいプロバイダへの切り替え処理が完了していない可能性があります。工事や手続きの状況によっては、切り替えが完了するまでに少し時間がかかる場合があります。設定や機器に問題がないにも関わらず繋がらない場合は、少し時間をおいてから再度接続を試みるか、新しいプロバイダのサポートセンターに電話して、回線の開通状況を確認してみるのが確実です。
まとめ
プロバイダ変更後のルーター設定は、手順通りに進めればご自身でも完了できますが、設定に不安を感じる方も少なくありません。
もし、ご自身での設定に自信がない、あるいはトラブルシューティングで解決しない場合は、専門のサポートサービスが充実しているプロバイダを選ぶのも一つの手です。
メガ・エッグでは専門のスタッフがお客さまのお宅へ伺いサポートする訪問セットアップサービスをご用意しています(詳しくはこちら)。
設定が不安な方から、より快適な通信環境を求める方まで、安心してインターネット生活を始められるよう、最新規格「Wi-Fi 7」対応ルーターのレンタルを開始しています。
詳しくは、公式サイトをご確認ください。