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【徹底解説】Wi-Fi 7対応スマホ一覧!Wi-Fi 6との違いや失敗しない選び方も解説

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【徹底解説】Wi-Fi 7対応スマホ一覧!Wi-Fi 6との違いや失敗しない選び方も解説
※記事の内容は、メガ・エッグサービスの内容とは異なる場合があります。

スマートフォンの通信速度に不満を感じたり、オンラインゲームや高画質な動画をより快適に楽しみたいと思ったりしたことはありませんか。その悩みを解決するのが、最新の通信規格「Wi-Fi 7」です。Wi-Fi 7対応スマートフォンは、これまでの通信環境を劇的に改善する可能性を秘めています。
この記事では、Wi-Fi 7の基本から、従来のWi-Fi 6/6Eとの違い、具体的なメリットを分かりやすく解説します。さらに、2025年時点での最新対応スマートフォン情報や、購入で失敗しないための選び方まで、幅広くご紹介しますので、スマートフォン買い替えの際の参考にしてください。

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Wi-Fi 7とは?スマホの通信が劇的に変わる新規格

Wi-Fi 7は、私たちのスマートフォンの使い方を根底から変える可能性を秘めた、新しい無線LAN規格です。これまで以上に高速で安定した通信を実現することで、より快適なインターネット体験を提供します。

そもそもWi-Fi 7(IEEE 802.11be)とは何か

Wi-Fi 7とは、無線LANの技術標準を定めるIEEE(米国電気電子学会)によって「IEEE 802.11be」として策定された第7世代のWi-Fi規格です。 Wi-Fi 6 / 6Eをベースに、通信速度の向上や遅延の低減、接続の安定性をさらに高めるための新技術が多数盛り込まれています。これまでの規格がデバイス数の増加に対応することに主眼を置いていたのに対し、Wi-Fi 7はすべてのデバイスに超高速通信を提供することを目指しています。

Wi-Fi 6/6Eとの性能を比較

Wi-Fi 7がどれほど進化したのか、Wi-Fi 6 / 6Eと比較してみましょう。最大の進化点は通信速度で、理論上の最大通信速度はWi-Fi 6 / 6Eの9.6Gbpsから46Gbpsへと、約4.8倍に向上しています。これは、一度に送受信できるデータ量を増やす新技術の採用によって実現されました。

項目

Wi-Fi 7

Wi-Fi 6/6E

最大通信速度

46 Gbps

9.6 Gbps

周波数帯

2.4 GHz / 5 GHz / 6 GHz

2.4 GHz / 5 GHz(6Eは6 GHzも)

最大帯域幅

320 MHz

160 MHz

変調方式

4096-QAM

1024-QAM

Wi-Fi 7の大きな特徴は「MLO(Multi-Link Operation)」という新技術です。従来は2.4GHz、5GHz、6GHzの中から一つの周波数帯を選んで通信していましたが、MLOではこれらの帯域を複数同時に利用することで、通信速度と安定性を飛躍的に高めることができます。

日本ではいつから利用可能になったのか

日本では、2023年12月22日に総務省が電波法施行規則などを改正したことで、Wi-Fi 7の利用が正式に可能となりました。この認可を受け、各メーカーからWi-Fi 7に対応したルーターやスマートフォンが順次発売され始めています。現在では対応製品も増え、2025年に入り本格的な普及期を迎えています。

出典:総務省|新規制定・改正法令・告示 省令

Wi-Fi 7対応スマホのメリットは?

Wi-Fi 7対応スマートフォンを手にすることで、私たちのデジタルライフはどのように変わるのでしょうか。ここでは、高速化、低遅延、安定性という3つの大きなメリットを具体的に解説します。

通信速度が飛躍的に向上しダウンロードが高速に

Wi-Fi 7の最大のメリットは、その圧倒的な通信速度です。前述の通り、理論上の最大通信速度はWi-Fi 6の約4.8倍に達します。これにより、高画質な映画や容量の大きいゲームアプリのダウンロードも、これまでとは比べ物にならないほど短時間で完了します。例えば、数GBのデータも数十秒でダウンロードできるような、ストレスフリーな環境が実現します。

遅延が少なくなりオンラインゲームや動画視聴が快適に

リアルタイム性が求められるオンラインゲームでは、わずかな遅延(ラグ)が勝敗を左右することもあります。Wi-Fi 7は、複数の周波数帯を同時に利用するMLO技術などにより、通信の遅延を大幅に抑制します。これにより、動きの激しいアクションゲームや対戦型ゲームでも、ラグを感じることなく快適にプレイできます。また、高画質な動画ストリーミングサービスでも、読み込み中の待ち時間がなくなり、スムーズな視聴体験が可能になります。

複数機器を同時接続しても通信が安定

家族それぞれがスマートフォンやタブレット、PC、スマート家電などを同時にインターネットに接続する現代の家庭では、Wi-Fiが不安定になりがちです。Wi-Fi 7は、一度に通信できるデータ量を増やし、電波の通り道を効率的に使う技術が進化しているため、多数のデバイスを同時に接続しても速度が落ちにくく、安定した通信を維持できます。 これにより、誰かが大容量の通信をしていても、他の人の通信が妨げられるといった問題が解消されます。

【2025年】Wi-Fi 7対応スマートフォン一覧

2025年現在、各メーカーからWi-Fi 7に対応したスマートフォンが続々と登場しています。ここでは、主要なメーカーの対応状況をまとめました。

メーカー

対応シリーズ

Apple

iPhone 16 Pro / Pro Max
iPhone 17 Pro / Pro Max
※(ただし、最大160MHzまでしか対応していません)

Google

Pixel 10 / 10 Pro/ 10 Pro Fold
Pixel 9 / 9 Pro / 9 Pro XL / 9 Pro Fold

Samsung

Galaxy S25シリーズ、S24 Ultra、Z Fold Special Edition、Tab S10 Ultra.

国内メーカー

SHARP AQUOS(R9), SONY Xperia(1 VI・VII)

海外メーカー

Xiaomi(メッシュシステム BE3600 Pro14TPro),

ASUS(ROG Phoneシリーズ)

Apple (iPhoneシリーズ)の対応状況

現時点(2025年10月)で、AppleのiPhone 16・17シリーズはWi-Fi 7に正式対応しています。2024年9月に発売されたiPhone 16・17シリーズ(eを除く)が、Apple製品としてWi-Fi 7規格に対応しました。iPhone 15シリーズまではWi-Fi 6Eが最新規格でしたが、iPhone 16シリーズの登場により、2.4GHz、5GHz、6GHz帯域での高速通信や低遅延通信が実現されています。

出典:iPhone 17 - 仕様 - Apple(日本)
出典:iPhone 16 および iPhone 16 Plus - 技術仕様 - Apple (日本)
出典:iPhone 15 Pro - Tech Specs - Apple Support

Google (Pixelシリーズ)の対応状況

GoogleのPixelシリーズは、Wi-Fi技術への対応において機種により異なる特徴を持っています。最新のPixel 9・10は対応しています。海外においてはPixel 8 ProはWi-Fi 7規格に対応し、6 GHz帯を含む3バンド(2.4GHz、5GHz、6GHz)での通信が可能です。一方、Pixel 8aはWi-Fi 6E規格に対応しており、6 GHz帯の利用は可能ですが、Wi-Fi 7の高速通信機能には対応していません。 ただし日本国内では両方ともWi-Fi 6Eになります。 Googleは定期的なソフトウェアアップデートを通じて機能向上を図るため、今後のアップデートにも期待が集まります。

出典:Google Pixel のハードウェア仕様 - Google Pixel ヘルプ

Samsung (Galaxyシリーズ)の対応状況

SamsungのGalaxyシリーズも、Wi-Fi 7への対応を進めています。2024年にGalaxy S24 UltraでWi-Fi 7を初導入し、2025年のGalaxy S25シリーズではS25、S25+、S25 UltraでWi-Fi 7に対応しました。ただし、Galaxy S24とS24 PlusはWi-Fi 6Eまでの対応となっています。

出典: どのデバイス Galaxy Wi-Fi 7に対応していますか? - Samsung Magazine

SHARP・SONYなど国内メーカーの対応状況

日本の主要メーカーであるSHARPとSONYは、既にWi-Fi 7対応スマートフォンを一部発売・対応済みです。SHARPはAQUOS R9シリーズを2024年7月に発売し、SONYもXperia 1 VIがWi-Fi 7に対応しており、Xperia 1 VIについては2024年9月から10月にかけて各キャリア向けにWi-Fi 7対応アップデートを配信完了しています。

出典:Xperia 1 VI | Xperia(エクスペリア) | ソニー
出典:Xperia 1 VII | Xperia(エクスペリア) | ソニー

Xiaomi・ASUSなど海外メーカーの対応状況

XiaomiやASUSといった海外メーカーも、Wi-Fi 7対応スマートフォンの開発に積極的です。Xiaomiは、ハイエンドモデルを中心にWi-Fi 7対応を広げていく可能性があります。ASUSは、ゲーミングスマートフォン「ROG Phone」シリーズなどで高性能を追求しており、Wi-Fi 7への対応は、より快適なゲーム体験を提供する上で重要な要素となるでしょう。

出典:Xiaomi メッシュシステム BE3600 Pro(1ユニット) - Xiaomi Japan
出典:Xiaomi 14T Pro 仕様 - Xiaomi Japan

Wi-Fi 7対応スマホの失敗しない選び方

待望のWi-Fi 7対応スマートフォンを手に入れても、選び方を間違えると性能を十分に発揮できない可能性があります。ここでは、購入前に確認すべき3つのポイントを解説します。

使いたい周波数帯や機能(MLO)に対応しているか確認

Wi-Fi 7の目玉機能である「MLO」ですが、すべての対応スマートフォンがこの機能をフルサポートしているとは限りません。製品のスペック詳細を確認し、2.4GHz、5GHz、6GHzの3つの帯域を同時に利用できるMLOに対応しているかを確認することが重要です。この機能の有無で、通信の速度や安定性が大きく変わってきます。

ゲームや動画など利用シーンに合わせて選ぶ

ご自身のスマートフォンの使い方に合わせて、最適なモデルを選ぶことが大切です。例えば、オンラインゲームを主にするなら、低遅延性能に定評のあるゲーミングスマホが最適です。一方で、4Kや8Kの高画質動画のストリーミングや編集を頻繁に行う場合は、ディスプレイ性能や処理能力の高いフラッグシップモデルが適しています。

国内正規版と海外版の違いを理解する

オンラインショップなどでは、海外で販売されているスマートフォンを輸入して購入することも可能です。海外版は国内未発売のモデルが手に入ったり、価格が安かったりするメリットがありますが、注意が必要です。日本の技術基準に適合していることを示す「技適マーク」がない場合、国内での使用が電波法に触れる可能性があります。安心して使用するためにも、国内正規版の購入をおすすめします。

Wi-Fi 7の性能を最大限に引き出すには?

Wi-Fi 7対応スマートフォンを手に入れただけでは、その真価を100%引き出すことはできません。最高の通信環境を構築するために、周辺環境も見直しましょう。

Wi-Fi 7対応ルーターの導入が必須

重要なのが、Wi-Fi 7に対応した無線LANルーターの導入です。スマートフォンとルーターの両方がWi-Fi 7に対応して初めて、規格通りの高速・低遅延通信が可能になります。現在使用しているルーターが古い場合は、スマートフォンの買い替えと合わせて、ルーターも最新のものに交換することを推奨します。
また、交換する機種の選定ではスマートフォンとルーターのどちらもMLO対応しているかを確認する事が大切です。

メガ・エッグでは、MLO対応Wi-Fi7ルータの月額レンタルオプションがあります。
機器を購入せずに最新のWi-Fi7対応ルーターを利用したい人にとって、便利です。
詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。

自宅のインターネット回線の見直しも検討

Wi-Fi環境が整っても、大元であるインターネット回線の速度が遅ければ、宝の持ち腐れになってしまいます。Wi-Fi 7の性能を活かすには、少なくとも1Gbps以上、できれば10Gbpsの光回線サービスの契約が理想的です。特にオンラインゲームや大容量のデータ通信を頻繁に行う方は、回線プランの見直しも検討しましょう。

Wi-Fi 7対応スマホに関するよくある質問

ここでは、Wi-Fi 7対応スマートフォンに関する、よくある疑問にお答えします。

今使っているスマホがWi-Fi 7対応か確認する方法は?

スマートフォンの設定メニューから「Wi-Fi」あるいは「ネットワークとインターネット」の項目を開き、詳細設定や仕様を確認することで、対応しているWi-Fi規格を確認できます。また、お使いの機種の公式サイトで公開されているスペック表を見るのが確実な方法です。

Wi-Fi 7非対応のスマホでもWi-Fi 7ルーターは使える?

はい、使えます。Wi-Fiには後方互換性があるため、Wi-Fi 6やWi-Fi 5など古い規格のスマートフォンでも、Wi-Fi 7対応ルーターに接続してインターネットを利用することは可能です。ただし、その場合の通信速度や機能は、スマートフォンが対応している規格の上限となります。

今すぐWi-Fi 7対応スマホに買い替えるべき?

2025年現在、対応スマートフォンやルーター、そして対応するサービスも増え始めており、買い替えのメリットは大きくなっています。特に、通信速度や安定性に不満を感じている方、オンラインゲームや高画質動画を最高の環境で楽しみたい方にとっては、今が買い替えの良いタイミングと言えるでしょう。ただし、ご自身の利用状況や予算に合わせて慎重に判断することが重要です。

まとめ

Wi-Fi 7は、これまでのWi-Fi規格を大きく上回る速度と安定性を実現し、私たちのスマートフォン体験を新たなレベルへと引き上げます。2025年は、対応するスマートフォンやルーターが本格的に普及し始める重要な年です。この記事で紹介した選び方や注意点を参考に、あなたの使い方に最適な一台を見つけてください。

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