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光回線の通信速度が遅いというストレスを感じていませんか?
動画の再生が途中で止まる、Webページの読み込みが遅い、オンラインゲームの動作が不安定になるなど、光回線の通信速度が遅いと日常生活に大きな影響を与えます。
光回線の通信速度が低下する原因はさまざまですが、適切な対処法を知ることで改善できるケースは多くあります。
この記事では、光回線が遅くなる原因や対処法を詳しく紹介します。改善方法が分からずに悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
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メガ・エッグ公式サイト光回線の通信速度の目安は?
一般的な最大1Gbpsの光回線の場合、実測値は200~800Mbpsが通信速度の目安になります。
理論値に比べると遅く感じるかもしれませんが、この通信速度であれば日常生活のほとんどの用途で快適にインターネットを利用することが可能です。
光回線の通信速度はインターネットの利用に大きな影響を与えますが、利用シーンにより必要な速度は異なります。以下は、利用シーン別の通信速度の目安です。
● メールやSNS:1Mbps
● Webサイト閲覧:1~10Mbps
● 動画視聴:3~25Mbps
● リモート会議:10~15Mbps
● オンラインゲーム:30Mbps以上
利用シーンにより必要な通信速度が異なる理由は、データ量や即時性の要求が異なるためです。例えば、フルHD動画は5Mbps以上、4K動画は20Mbps以上が推奨されています。
光回線の実測値は200~800Mbpsになるため、多くの利用シーンで問題なく使用できます。
光回線の通信速度が遅くなる主な9つの原因
光回線の通信速度が遅くなると、日常生活や仕事でさまざまな支障をきたす可能性があります。ここでは、通信速度が遅くなる主な原因を詳しく解説します。
使用端末のスペックが古い
使用端末のスペックが古いと、光回線の高速性能を活かしきれません。特に以下の理由により、通信速度が遅くなる可能性があります。
● CPUの処理能力不足
● メモリ容量不足
● ハードディスクの空き容量不足
● 最新のブラウザやOSに対応できない
使用端末が原因で遅い場合は、不要なアプリやファイルの削除、OSやブラウザを最新版にアップデートするなどで改善されることもあります。
ただし、端末のスペックが古いとこれらの対策で改善されないこともあるため、その場合は新しい端末への買い替えを検討しましょう。
周辺機器が古い
周辺機器が古いと、光回線の高速性能を活かしきれません。特に、Wi-Fiルーターの通信規格が旧式の場合は、通信速度に大きな影響を与えます。
Wi-Fi規格は数年ごとに進化しており、古い規格では最新の通信速度に対応できません。
例えば、『Wi-Fi 4』の最大速度は600Mbpsですが、『Wi-Fi 6』は9.6Gbpsまで高速化されています。
また、古いLANケーブルが速度低下の原因にもなるため、カテゴリー6以上の高速対応製品に交換するのが望ましいです。
周辺機器は定期的に性能をチェックし、3~5年を目安に交換を検討しましょう。
プロバイダ側で回線トラブルが発生している
光回線の通信速度がいきなり遅くなったり接続が不安定になったりした場合は、プロバイダ側で回線トラブルが発生している可能性があります。
プロバイダ側で回線トラブルが発生する主な理由は、以下の通りです。
● 自然災害による物理的な破損
● ネットワーク機器の不具合
● アクセス集中による回線の混雑
特に台風や地震などの自然災害後は、プロバイダ側の設備が物理的に損傷を受け、回線トラブルが起きやすくなります。
ネットワークの混雑による影響
光回線が遅くなる原因として、ネットワークの混雑による影響が挙げられます。
光回線に同時に多数のアクセスが集中すると、ネットワーク上で転送されるデータ量が増加して回線が混雑します。
特に混雑しやすい時間帯と場所は以下の通りです。
● 時間帯:20~24時
● 場所:マンションやアパートなどの集合住宅
マンションやアパートなどの集合住宅の場合は複数の住居で同じ回線を共有するため、混雑しやすくなります。
ネットワークの混雑は避けるのが難しいですが、利用時間の見直しや戸建てタイプのプランに変更するなどの対策で、影響を最小限に抑えることが可能です。
契約中のプランが低速
光回線の通信速度が遅いと感じる場合は、低速プランを契約している可能性があります。
近年では、通信速度を抑えた代わりに月額料金を安く設定した低速プランがあり、この場合は期待通りの速度が出ません。
混雑時の通信速度を下げる代わりに低価格で提供されている、または最大通信速度に制限があるなど、各事業者により低速プランの内容はさまざまです。
低速プランは、インターネットの利用頻度が低い方や文字ベースのコンテンツを利用する方には適しています。
ただし、動画視聴やオンラインゲームを楽しみたい方には不向きなため、自身の利用シーンに応じて高速プランへの変更が検討しましょう。
接続方式の問題
光回線が遅い場合は、接続方式に問題がある可能性があります。
光回線は3つの接続方式があり、共用部分まで光ファイバーケーブルを引き込む点は同じですが、各戸までの使用ケーブルが異なります。
それぞれの使用ケーブルや最大速度は以下の通りです。
接続方式 |
使用ケーブル |
最大速度 |
光配線方式 |
光ファイバーケーブル |
1~10Gbps |
VDSL方式 |
電話回線 |
上り:50~100Mbps |
LAN配線方式 |
LANケーブル |
100Mbps~1Gbps |
VDSL方式とLAN配線方式は、光配線方式よりも通信速度が遅くなりますが、接続方式は建物の設備によって決まります。
特にVDSL方式は電磁波の影響を受けやすく、利用者が増えると通信速度が低下しやすいため注意が必要です。
Wi-Fiルーターの周囲に電波を遮るものがある
Wi-Fiルーターの周囲に電波を遮るものがあると、通信速度が低下する可能性があります。電波を遮る可能性がある主な障害物は、以下の通りです。
● 金属製の家具
● 家電製品
● 厚いコンクリート壁
● 水を多く含むもの
● 同じ周波数帯を使用する機器
金属製の物体は電波を反射し、水分を多く含む物体は電波を吸収して強度を弱めます。同じ周波数帯を使用する機器は、互いに干渉し合うことで電波を遮ってしまいます。
例えば、Wi-Fiルーターをキッチンに設置して近くに電子レンジがある、金属製の本棚の中に収納している、水槽や観葉植物の近くに置いているなどの場合は注意が必要です。
Wi-Fiルーターの周囲に電波を遮る障害物があると、いくら光回線が高速でもその性能を活かしきれません。Wi-Fiルーターの設置場所は、最適化する必要があります。
外部からのサイバー攻撃による影響
外部からのサイバー攻撃で、光回線の通信速度が低下している可能性があります。
サイバー攻撃は、ネットワークリソースを不正に消費したり、システムの処理能力を低下させたりすることで、通信速度に悪影響を与えます。
注意するべき主なサイバー攻撃は以下の通りです。
● DDoS攻撃:大量アクセスでサーバーやネットワークを過負荷にする
● マルウェア感染:システムリソースを不正に利用して処理速度を低下させる
● MiTM攻撃:通信を傍受してセキュリティ処理による遅延を引き起こす
サイバー攻撃は外部からの脅威であり、完全に防ぐことは難しいですが、セキュリティソフトの導入や定期的な更新でリスクは軽減できます。
定期的なセキュリティチェックと、最新のサイバー攻撃に対する情報収集が重要です。
アクセスしているWebサイト側に問題がある
光回線を利用していても、特定のWebサイトにアクセスした際に通信速度が遅く感じることがあります。この場合は、アクセス先のWebサイトに問題があることが多いです。
Webサイトの表示速度は、ユーザーのインターネット接続環境だけではなく、サーバーの性能や構成、トラフィック状況など、さまざまな要因の影響を受けます。
例えば、人気テレビ番組放送後の公式Webサイトや、セールイベント中のオンラインショップでは、急激なアクセス増加によりページの読み込み速度が遅くなります。
特定のWebサイトだけで遅延を感じる場合は、光回線自体には問題がない場合が多いため、自身でできる特別な対処法はありません。
光回線の通信速度が遅いときの対処法13選
光回線の通信速度が遅いと感じた場合は、今すぐにできる対処法もあります。ここでは、おすすめの対処法を一つずつ詳しく解説します。
ルーターを再起動する
光回線の通信速度が遅いと感じたときは、まずルーターを再起動してみてください。
ルーターは24時間稼働しているため、内部に熱がこもりやすく、長時間の使用でデータが蓄積されます。
再起動により、本体の放熱やアクセスログの削除、チャネルの最適化が可能です。回線終端装置(ONU)がある場合は、これも含めて再起動しましょう。
ルーターを再起動する際は、スマホやパソコンの設定ツールから再起動ボタンを押すか、電源の抜き差しによる方法のいずれかを選ぶことができます。
通信速度の改善だけではなく、ネットワークの安定性向上にも効果があるため、半年に1回程度の頻度で定期的に再起動するのが望ましいです。
ルーターの設置場所を最適な位置に変える
光回線の通信速度が遅い場合は、ルーターの設置場所が適切ではない可能性があります。最適なルーターの設置場所の特徴は以下の通りです。
● 家の中央
● 床から離れた場所
● 障害物が少ない開けた空間
● 電子機器から離れている
具体的な設置場所の例としては、リビング中央にある棚の上、オープンスペースにある高い家具の上、1階の天井近くや2階の床近くなどが挙げられます。
ルーターは全方向に電波を発信するため、適切な位置に設置することで、家全体に均一で強力な信号を届けられるようになります。
また、障害物や干渉源から離すことで、信号の減衰を最小限に抑えられます。
ルーターの設置場所を変更するだけで、信号の強度と範囲が大幅に改善される可能性があるため、家の構造や生活スタイルに合わせて最適な位置を見つけることが重要です。
ルーターを新しいモデルに変える
光回線の通信速度は、ルーターを最新モデルに変えることで改善が期待できます。新しいモデルに変えるメリットは以下の通りです。
● 高速な通信規格に対応している
● より広い範囲を強力な電波でカバーできる
● 複数デバイスの同時接続に強い
● セキュリティ機能が向上している
古いルーターは最新の通信技術に対応していないため、光回線の高速性能を十分に活かしきれない可能性があります。
新しいモデルのルーターは、最新のWi-Fi規格や信号処理技術を採用しているため、通信速度と安定性を向上させることが可能です。
モデルを新しくする際は、最新のWi-Fi規格に対応しているかを確認し、設置場所を考慮して適切な範囲をカバーできる製品を選びましょう。
端末のスペックを向上させる
光回線の高速性能は、古い端末では十分に引き出せない可能性があります。端末のスペック向上で期待できる効果は以下の通りです。
● 処理速度の向上
● 最新の通信規格への対応
● メモリ容量の増加
古い端末では大容量のデータを高速処理できず、通信速度の低下を感じることがあるため、光回線の高速性能を活かすには端末側の処理能力が必要です。
端末のスペックを向上させる方法は、メモリやストレージの増設、OSを最新版にアップデート、Wi-Fi 6やWi-Fi 7対応端末への買い替えなどがあります。
ただし、端末のスペックを向上させても、ルーターやケーブルなどが原因で通信速度が改善しない可能性があるため、他の要因も合わせて見直すことが重要です。
同時接続する機器を減らす
同時接続する機器を減らすことで、通信速度が改善する可能性があります。
Wi-Fiルーターは、接続されている全デバイスで通信帯域を分け合っているため、接続機器が多くなると1台あたりの帯域が狭くなり、通信速度の低下につながります。
同時接続により遅くなっていると感じる方には、以下の対策がおすすめです。
● 使用していないデバイスの接続をオフにする
● IoT機器や家電製品の不要な接続を解除する
● 接続台数を10台未満に抑える
パソコンやスマホなど、高速通信が必要なデバイスを優先的に接続し、使用頻度の低い機器は使用時のみ接続しましょう。
定期的に接続機器の棚卸しを行い、台数や状態を把握しておくことが重要です。
混雑を避けるために利用時間を調整する
光回線の通信速度が遅いときは、混雑する時間帯を避ける対処法もおすすめです。
特定の時間帯に利用者が集中することで、回線やプロバイダの負荷が高まり、速度低下につながります。特に20~24時は、速度が低下しやすい時間帯です。
そのため、早朝や深夜などの比較的空いている時間帯に利用時間を調整することで、混雑を避けながら快適な通信環境を確保できます。
利用時間の調整を効率よく行う方法は以下の通りです。
● 自分の利用パターンや生活スタイルに応じて調整する
● 時間帯ごとの速度を測定して最適な利用時間を見つける
● 緊急性の低いタスクは混雑時間を避けてスケジューリングする
● 複数端末を同時に利用する際は時間をずらす
利用時間の調整は光回線の速度低下に対する効果的な対処法ですが、どうしても難しい場合は他の方法も合わせて検討しましょう。
契約中のプロバイダを見直す
光回線の通信速度は、契約中のプロバイダを見直すことで改善できる可能性があります。
プロバイダごとに、利用者数や回線の混雑状況、設備の充実度や採用している通信方式が異なるため、同じ光回線でも通信速度に差が生じます。
プロバイダを見直すことで期待できる効果は以下の通りです。
● 通信速度の向上
● 通信の安定性の向上
● 最新の通信技術への対応
● より良いサポート体制
プロバイダを変更する際は、通信速度の実測値、利用者の評判や口コミ、IPv6の対応、サポート体制の充実度を確認することが重要です。
ただし、プロバイダを見直す際は契約期間や違約金に注意しなければいけません。事前に違約金の有無は確認しておきましょう。
通信速度の速いプランに変更する
光回線の通信速度が遅い場合は、高速プランへの変更で改善できる可能性があります。特に1ギガから10ギガへの変更では、通信速度が向上する可能性が高いです。
そもそも光回線には、標準版よりも帯域を狭くして、通信速度を抑える代わりに月額料金が安くなる低速プランがあります。
例えば、1ギガの低速プランを利用していた場合、10ギガの高速プランに変更すれば理論上は約10倍の通信速度となります。
通信速度のプランを変更する際は、まず自身の契約内容を確認し、10ギガの高速プランの提供エリア内かを確認することが重要です。
提供エリア内であることを確認したらプロバイダへ連絡し、変更手続きを行い、必要に応じて工事日を調整するという流れになります。
高速プランへ変更する場合は、月額料金や工事費用を考慮する必要があるため、自身の利用状況に合わせて検討することが重要です。
有線LANに変更する
Wi-Fiから有線LANに変更することで、光回線の通信速度が改善する可能性があります。有線LANは、安定性と速度の両面でWi-Fiよりも優れています。
有線LANは物理的な接続を使用するため、Wi-Fiで発生する電波干渉や障害物による信号の減衰がありません。
そのため、理論値に近い速度で安定した通信が可能になります。
特に、オンラインゲームや大容量ファイルの転送など、高速で安定した通信が求められる場面では有線LANがおすすめです。
ただし、配線の手間やデバイスの移動制限などのデメリットがあるため、利用状況に応じて適切に判断しましょう。
IPv6接続に切り替える
光回線の通信速度が遅い場合は、IPv6接続への切り替えが効果的です。
IPv6接続は、従来のIPv4接続と比べて、ネットワーク終端装置を経由せずに直接インターネットに接続できます。
切り替えにより期待できる効果は以下の通りです。
● 夜間や週末の混雑時でも安定した通信速度が維持できる
● 大容量データの送受信がスムーズになる
● 複数デバイスの同時接続でも快適に利用可能
接続を切り替える際は、プロバイダがIPv6接続に対応しているかを確認する必要があります。その後は、ルーターの設定変更で切り替えが可能です。
切り替え後は速度テストを行い、定期的にプロバイダやプランの見直しを行うことで、常に最適なインターネット環境を維持できます。
速度制限がかかっていないか確認する
光回線の通信速度が遅くなった場合は、速度制限がかかっていないか確認しましょう。
基本的に光回線は通信量無制限のサービスですが、一部のプロバイダでは過度な利用に対して速度制限を設けている場合があります。
例えば、1日30GB以上の上り通信や、直近3日間で150GB以上の通信を行うと制限される可能性がありますが、通常利用で制限されることはほぼありません。
速度制限がかかっているか確認する方法は以下の通りです。
● メールやSMSで通知がきていないか確認する
● プロバイダのマイページにログインして当月の通信量を確認する
● 通信速度測定サイトで実際の通信速度を測定する
定期的に測定して普段の通信速度を把握しておくと、異常を早期に発見できます。
Wi-Fiの周波数帯を変更する
Wi-Fiの周波数帯を変更することで、光回線の通信速度を改善できる可能性があります。それぞれの周波数帯の特徴は以下の通りです。
● 2.4GHz:障害物に強く広範囲をカバーする
● 5GHz、6GHz:高速だが障害物に弱い
周波数帯ごとに電波の特性が異なるため、使用環境に適した周波数帯を選択することで、通信速度と安定性を向上させることができます。
周波数帯を変更する際は、まずルーターの設定画面で利用可能な周波数帯を確認します。
その後、Wi-Fiの設定画面を開いて接続したい周波数帯のSSIDを選択し、必要に応じてパスワードを入力して接続完了です。
複数の周波数帯を使い分けることで、より効率的なネットワーク環境を構築できるため、対応デバイスを確認しながら変更を検討しましょう。
通信環境に合ったLANケーブルを選ぶ
通信環境に合ったLANケーブルを選ぶことで、光回線の性能を最大限に引き出すことができます。
LANケーブルはカテゴリーと呼ばれる規格で分類されており、それぞれで通信速度や伝送帯域が異なります。
カテゴリー |
最大通信速度 |
伝送帯域 |
カテゴリー5 |
100Mbps |
100MHz |
カテゴリー5e |
1Gbps |
100MHz |
カテゴリー6 |
1Gbps |
250MHz |
カテゴリー6A |
10Gbps |
500MHz |
カテゴリー7 |
10Gbps |
600MHz |
カテゴリー7A |
10Gbps |
1000MHz |
カテゴリー8 |
40Gbps |
2000MHz |
現在販売中のLANケーブルのカテゴリーは5~8で、数字が大きくなるほど通信速度が速くなり、伝送帯域は広くなります。
光回線の通信速度に対して低スペックのLANケーブルを使用していると、十分な性能を発揮できない可能性があります。
例えば、1Gbpsの光回線を契約しているのにカテゴリー5のLANケーブルを使用していると、速度が制限されてしまいます。
LANケーブルを選ぶ際は、10Gbpsの高速に対応しており、将来的な通信速度の向上にも備えられるカテゴリー6Aから上がおすすめです。
光回線の速度に関するよくある質問
最後に、光回線の速度に関するよくある質問をまとめて紹介します。
理論値・実測値って何?
理論値は光回線サービス事業者が謳う「最大1Gbps」といった数値で、実測値は実際の利用環境で計測される速度です。
多くの場合、実測値は理論値よりも低い数値になります。
理論値と実測値に差が生じる理由は、建物の構造や回線の混雑状況、使用機器の性能など、さまざまな要因が通信速度に影響を与えるからです。
そのため、光回線の実際の利用時は、理論値よりも低い速度になる場合がほとんどだと考えておく必要があります。
上り・下りって何?
上りと下りは、データの送受信方向を表す用語です。インターネットと端末でデータのやり取りが行われますが、この際のデータの流れを表現するために使います。
● 上り:メール送信、SNS投稿、クラウドへのアップロード
● 下り:Webサイト閲覧、動画視聴、ファイルのダウンロード
上り速度は端末からインターネットへデータを送信する速さで、下り速度はインターネットから端末へデータを受信する速さです。
通常は、下り速度が上り速度よりも高く設定されています。これは、多くのユーザーがコンテンツを閲覧する機会の方が多いためです。
上りと下りの通信速度を意識することで、より自分の利用シーンに合った回線を選ぶことができます。
戸建てとマンションで通信速度の違いはある?
一般的には、マンションよりも戸建ての方が速度が出やすい傾向にあります。総務省の調査(※)によると、光回線の平均値は戸建てが257.5Mbps、マンションが215.0です。
速度の違いが生じる理由は、戸建ては1本の光回線を独占利用できるのに対して、マンションは複数の入居者で利用することが多い点が挙げられます。
ただし、マンションでも光配線方式を採用している場合は、戸建てに近い速度を実現することが可能です。
※ 出典:固定ブロードバンドサービスの品質測定手法の確立に関するサブワーキンググループ事務局「2021年度の実証報告および2022年度の進め方(案)」
通信速度をチェックする方法は?
光回線の通信速度は、さまざまな方法を用いてチェックすることが可能です。
例えば、Googleで「スピードテスト」と検索して、「速度テスト実行」を選択すれば、約20秒で上り・下りの速度とレイテンシを測定できます。
他にも、『Fast.com』や『Speedtest by Ookla』などの専門サイト、契約しているプロバイダ専用の測定ツールなどがあります。
より正確な速度を知りたい場合は、複数の方法で測定して比較するのがおすすめです。
通信速度は地域で差がある?
光回線の通信速度は地域差があります。その理由は、地域ごとにインターネット利用者数やプロバイダの設備数、提供されるサービスの種類が異なるからです。
全国展開している光回線でも、地域により速度は異なります。高速性能に重きを置きたい場合は、地域限定の高速サービスを検討するのがおすすめです。
通信速度が遅くなる季節はある?
光回線の通信速度は、季節の影響を受けることはほとんどありません。光ファイバーは物理的に保護されているため、季節だけではなく天候の影響も受けにくいです。
ただし、特定の季節や時期によりインターネットの利用者数が増え、相対的に光回線の通信速度が遅くなる可能性はあります。
例えば、年末年始や梅雨の時期、夏休み期間などは多くの人がインターネットを利用するため、ネットワークの混雑が発生しやすいです。
季節による直接的な影響は受けませんが、混雑しやすい時期は注意しましょう。
何人で使うと遅くなる?
1Gbpsの光回線では、10台未満の利用が推奨されています。
光回線は同時に利用する人が増えると速度低下を感じることがありますが、同時接続数よりも利用状況や環境の方が重要です。
例えば、10人が同時にWebサイトを閲覧する程度であれば、大きな速度低下は感じにくいでしょう。
しかし、数人が同時に大容量のファイルをダウンロードしたり高画質動画を視聴したりすると、顕著な速度低下を感じる可能性があります。
重要なのは何人で使用しているかではなく、どのような利用状況かを考えることです。
まとめ
この記事では、光回線が遅くなる主な原因や対処法を詳しく解説していきました。
光回線の実測値は200~800Mbpsですが、これはリモートワークやリモート会議、オンラインゲームをする際に必要な通信速度を大きく超えています。
光回線の通信速度が遅くなったときは、ルーターの再起動や最適な位置への変更、端末の買い替えや高速プランへの変更など、さまざまな対処法で解決できる可能性があります。
通常利用で光回線が遅いと感じることはほぼないため、速度低下が疑われる場合は原因を特定し、さまざまな対処法を試してみてください。
中国地方にお住いの方で、光回線の導入や乗り換えを検討している方は、メガ・エッグがおすすめです。
自社回線で安定した通信により、リモートワークやリモート会議、動画視聴やオンラインゲームなどを快適に利用できます。
また、10ギガサービスを中国地方5県に提供していますので、現状の通信速度に満足できていない方は、ぜひご検討ください。