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Wi-Fiの安全性の低いセキュリティ表示の原因とは?設定変更で解決する方法を解説

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Wi-Fiの安全性の低いセキュリティ表示の原因とは?設定変更で解決する方法を解説
※記事の内容は、メガ・エッグサービスの内容とは異なる場合があります。

スマートフォンやパソコンをWi-Fiに接続したとき、「安全性の低いセキュリティ」という見慣れないメッセージが表示されて、戸惑った経験はありませんか。この警告は、あなたの通信が危険にさらされている可能性を示唆する重要なサインです。しかし、専門的な知識がないと、何が問題で、どう対処すれば良いのか分からず不安になりますよね。
この記事では、「安全性の低いセキュリティ」と表示される原因から、放置するリスク、そして誰でも簡単にできる具体的な対処法まで、分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、Wi-Fiのセキュリティに関する不安を解消し、安心してインターネットを楽しめるようになります。

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「安全性の低いセキュリティ」とは?突然の警告に焦らないで

まず、この警告が何を意味しているのかを正しく理解しましょう。焦る必要はありませんが、無視してはいけない大切なメッセージです。

iPhoneやスマホに表示される警告の意味

「安全性の低いセキュリティ」というメッセージは、お使いのスマートフォンやPCが「接続しているWi-Fiネットワークは、セキュリティ上の弱点がありますよ」と教えてくれる警告です。 これは主に、Wi-Fiの通信内容を保護するための「暗号化」という技術が古い形式であるか、もしくは設定されていない場合に表示されます。暗号化が不十分だと、第三者があなたの通信内容を盗み見たり、悪用したりする危険性が高まります。

なぜこの警告が表示されるようになったのか

この警告が表示されるようになった背景には、OSのセキュリティ強化が関係しています。特に、2020年9月にリリースされたiPhoneのiOS14以降、セキュリティ基準が引き上げられました。 これにより、それまで問題なく使えていたWi-Fiでも、暗号化方式が古いと「安全性の低いセキュリティ」と警告が表示されるようになったのです。これは、より安全なインターネット利用を促すための、Apple社からの注意喚起と捉えることができます。

警告が表示される主な3つの原因

では、具体的に何が原因でこの警告が表示されるのでしょうか。主な原因は、お使いのWi-Fiルーターの設定にあります。

原因1:Wi-Fiの暗号化方式が古い

最も一般的な原因は、Wi-Fiルーターが使用している暗号化の規格(通信を秘密のコードに変えるルール)が古いことです。Wi-Fiの暗号化方式にはいくつかの種類があり、それぞれ安全性が異なります。

暗号化方式

安全性

説明

WPA3

非常に高い

現在最も安全な最新規格。

WPA2 (AES)

高い

WPA3非対応機器では、こちらが推奨される。

WPA (TKIP)

低い

古い規格で、脆弱性が発見されている。

WEP

非常に低い

数分で解読される危険性があり、使用は非推奨。

原因2:Wi-Fiにパスワードが設定されていない

Wi-Fiに接続するためのパスワード(暗号化キー)が設定されていない、いわゆる「野良Wi-Fi」の状態でも警告が表示されます。パスワードがなければ誰でもあなたのネットワークに接続できてしまい、通信内容の盗聴や、あなたの回線を使った犯罪予告などに悪用されるリスクがあり、非常に危険です。

原因3:Wi-Fi中継器の設定が古い

電波を遠くまで届かせるためにWi-Fi中継器を使用している場合、その中継器の設定が古いことが原因の可能性もあります。 親機であるルーターは最新のセキュリティ設定でも、中継器が古い暗号化方式にしか対応していない、またはそのように設定されていると、警告が表示されることがあります。

「安全性の低いセキュリティ」を無視する危険性

「インターネットには繋がるから」とこの警告を無視していると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。具体的にどのようなリスクがあるのか見ていきましょう。

通信内容が第三者に筒抜けになるリスク

安全性の低いWi-Fiでは、通信が暗号化されていないか、簡単に解読できるレベルです。これにより、悪意のある第三者が同じネットワーク内にいる場合、あなたが閲覧しているウェブサイトの履歴や、メール、メッセージアプリでのやり取りなどを盗み見(盗聴)することが可能になります。

個人情報やパスワードが盗まれるリスク

オンラインショッピングで入力したクレジットカード情報や、ウェブサイトのログインID、パスワードなども、通信が暗号化されていなければ盗まれる危険にさらされます。盗まれた個人情報は、不正利用やなりすましの被害につながる可能性があります。

不正アクセスの踏み台にされるリスク

あなたのWi-Fiネットワークが乗っ取られ、犯罪の「踏み台」として悪用されるケースもあります。例えば、あなた名義の回線から第三者が不正な書き込みを行ったり、サイバー攻撃を仕掛けたりすることが考えられます。そうなると、あなたが犯人だと疑われてしまう可能性もゼロではありません。

今すぐできる!「安全性の低いセキュリティ」の対処法

幸い、この問題はいくつかの簡単な手順で解決できます。ここでは、ご自身でできる対処法を3つ紹介します。

対処法1:Wi-Fiルーターの暗号化設定を見直す

最も効果的な解決策は、Wi-Fiルーターの管理画面から暗号化設定をより安全なものに変更することです。 目指す設定は、最新の「WPA3」または、現在広く普及している「WPA2(AES)」です。具体的な変更手順は後述します。

対処法2:Wi-Fiルーターを最新機種に買い替える

お使いのWi-Fiルーターが5年以上前のものであるなど、古い機種の場合は注意が必要です。古いルーターは、そもそも「WPA3」や「WPA2」といった新しいセキュリティ規格に対応していない可能性があります。 その場合は、設定変更では解決できないため、ルーター本体の買い替えを検討しましょう。新しいルーターは、セキュリティが高いだけでなく、通信速度が向上することも期待できます。

対処法3:Wi-Fi中継器の設定を確認・変更する

中継器を利用している場合は、一度中継器の電源を切り、ルーターと直接接続して警告が消えるか確認してみてください。 もし警告が消えれば、原因は中継器にある可能性が高いです。その際は、中継器の管理画面から設定を見直すか、中継器自体の買い替えを検討してください。

Wi-Fiルーターの設定変更手順

ここでは、対処法1で紹介したルーターの設定変更について、具体的な手順を解説します。メーカーによって画面は多少異なりますが、基本的な流れは同じです。

手順1:ルーターの管理画面にアクセスする

まず、お使いのパソコンやスマートフォンのブラウザを開き、アドレスバーにルーターの「IPアドレス」を入力します。IPアドレスは、ルーター本体の側面や底面に貼られたシール、または取扱説明書に記載されています。(例:192.168.1.1 や 192.168.11.1 など)
アクセスするとログイン画面が表示されるので、こちらも同様に記載されているユーザー名とパスワードを入力してログインします。

手順2:無線LAN設定から暗号化方式を変更する

管理画面にログインしたら、「無線LAN設定」「ワイヤレス設定」「セキュリティ設定」といったメニューを探します。その中に、暗号化方式(または認証方式、セキュリティの種類など)を設定する項目があります。

一般的な設定項目名

説明

SSID (ネットワーク名)

Wi-Fiの接続先として表示される名前です。

暗号化方式 / 認証方式

セキュリティの種類を選択する項目です。

暗号化キー / パスワード

Wi-Fiに接続する際のパスワードです。

手順3:最新の暗号化方式「WPA3」または「WPA2-AES」を選択する

設定項目を見つけたら、暗号化方式を「WPA3-Personal」または「WPA2-PSK (AES)」に変更します。もし「WPA/WPA2-PSK (TKIP/AES)」のような混合モードがあれば、「AES」単独の選択肢を選んでください。「WEP」や「TKIP」は絶対に選ばないようにしましょう。設定を変更したら、必ず「適用」や「保存」ボタンを押してルーターを再起動します。その後、お使いのデバイスで再度Wi-Fiに接続し、警告が消えていることを確認してください。

それでも解決しない・設定が難しい場合のQ&A

手順通りに進めても、うまくいかない場合もあるかもしれません。よくある疑問にお答えします。

ルーターの管理画面のパスワードが分からない

ご自身でパスワードを変更した覚えがなければ、初期設定のパスワードがルーター本体のシールに記載されています。それでもログインできない場合は、ルーターのリセットボタンを長押しして初期化する方法がありますが、すべての設定が消えてしまうため最終手段と考え、まずは契約しているプロバイダやルーターのメーカーサポートに問い合わせることをお勧めします。

そもそも設定変更できる項目がない

ルーターが古すぎると、「WPA2(AES)」以上のセキュリティ規格を選択できない場合があります。その場合は、ルーターの寿命と考えて、安全のためにも新しい機種への買い替えが最も確実な解決策です。

公共のフリーWi-Fiでも警告が表示される

カフェや駅などで提供されているフリーWi-Fiは、利便性を優先するためにパスワードが設定されていなかったり、古いセキュリティ規格が使われていたりすることが少なくありません。このような安全性の低いフリーWi-Fiでは、個人情報やクレジットカード情報の入力、重要なデータのやり取りは絶対に避けるべきです。どうしても利用する場合は、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用するなど、自衛策を講じましょう。

まとめ

「安全性の低いセキュリティ」という警告は、決して無視してはいけない重要なサインです。この記事で紹介した対処法を実践することで、お使いのWi-Fiを安全で快適な環境に改善できます。
最も効果的な解決策は、Wi-Fiルーターの暗号化設定を最新の「WPA3」または「WPA2(AES)」に変更することです。設定変更が難しい場合や、ルーターが古すぎて対応していない場合は、新しい機種への買い替えを検討しましょう。
特に注目したいのが、2023年に日本で認可された最新のWi-Fi規格「Wi-Fi 7」です(※)。従来の規格と比較して最大通信速度が約4.8倍まで向上し、最高水準の「WPA3」セキュリティを採用しているため、今回の問題を根本的に解決できます。

※出典: 総務省「IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)の導入について

もし根本的な解決を望まれる場合は、信頼性の高い光回線サービスへの見直しも選択肢の一つです。中国地方にお住まいの方であれば、メガ・エッグが利用できます。自社回線による安定した通信品質に加え、Wi-Fi 7対応ルーターのレンタルサービスも展開しており、auやUQモバイルとのセット割で通信費を抑えながら、最新のセキュリティ環境を手軽に構築できます。
インターネットを安心して利用するためには、セキュリティへの意識を持ち続けることが大切です。ぜひ安全で快適なWi-Fi環境を手に入れてください。